なかにし礼「若者はドストエフスキーカラマーゾフの兄弟を読め!」
村上春樹「世の中には二種類の人間がいる。カラマーゾフの兄弟を読破したことのある人と、読破したことのない人だ」


読みます!!!


ただ長い、いかんせん長い
1巻だけでも十分ぶ厚いのに×3巻
面白いんだけど
いくら熱中して読んでもまだまだ1巻の途中
むむむ
ドストエフスキーはどのくらいかけて書き上げたのだ!
原卓也はどのくらいかけて翻訳したのだ!
そしてわたしはどのくらいかけて読み終えるのだ!




肝心なのは、おのれに嘘をつかぬことです。おのれに嘘をつき、おのれの嘘に耳を傾ける者は、ついには自分の内にも、周囲にも、いかなる真実も見分けがつかなくなって、ひいては自分をも他人をも軽蔑するようになるのです。だれをも尊敬できなくなれば、人は愛することをやめ、愛をもたぬまま、心を晴らし、気をまぎらすために、情欲や卑しい楽しみにふけるようになり、ついにはその罪業たるや畜生道にまで堕ちるにいたるのです。これもすべて、人々や自分自身に対する絶え間ない嘘から生ずるのですぞ。おのれに嘘をつく者は、腹を立てるのもだれよりも早い。なにしろ腹を立てるということは、時によると非常に気持ちのよいものですからの、ではありませんか?なぜなら本人は、だれも自分を侮辱した者などなく、自分で勝手に侮辱をこしらえあげ、体裁をととのえるために嘘をついたのだ、一つのシーンを作り出すためにおおげさに誇張して、言葉尻をとらえ、針小棒大に騒ぎ立てたのだ、ということを承知しているからです。それを自分で承知しておきながら、やはり真っ先に腹を立てる。腹を立てているうちに、それが楽しみになり、大きな満足感となって、ほかならぬそのことによって、しまいには本当の敵意になってゆくのです・・・・・さ、お立ちになって、お掛けなさい。どうぞおねがいです。それもやはり、すべて偽りの行為でしょうが・・・