スーパー

「車のほかには、シャンプーや歯磨きの宣伝もいいと思う。グラフィックが利いていて、なんだか勉強になった気がする。どういった成分が髪や歯に効果的に浸透していくのか、そしてどうやって汚れを分解するのか、それが一目瞭然だ。使用後は必ず使用前より良くなっているというのも、見ていて気分がいい。こうでなければと思う。何かによってものごとは改善される、ということ。いっぽう品物や食べ物を擬人化するのはいただけない。(中略)わざとらしくて見ていられない。なんにでも手や足をくっつければいいと思っている。能のなさにもほどがある。」


「くだらない音楽や内容のない書籍、見たくもない雑誌や映画。食べ物を擬人化するテレビのコマーシャル。すべては知性のない愚かな連中のせいだとは思わないか?」


アーレン・ロー『ナイーヴ・スーパー』