初恋の人の結婚式!
彼はそれはそれは魅力的な子なのだ


高校の先生の主賓挨拶
「彼はカラッとした裏表のない性格で、人好きのする子で、ひとこと言葉を交わせば、誰でもたちまち彼のファンになってしまう、高校の時からハンサムでしたし・・・」


みんな夢中だったんだな!
たしかにみんな夢中だった!
わたしはこんにちまで仲良くしてもらって夢みたい!



赤坂
「アカサカサ・カ・ス!アカサカサ・カ・ス!」
と連呼しながらカニさん歩きをする彼
「何してんの?やめなよ恥ずかしいな!」
「いや!今ここを歩いてる人たちと、これから二度と会うことはないから、だったら何も気にせず思いっきりやってやりたいんだオレ!」
「その結果がカニさん歩きとは」
もっといい思い出話たくさんあったはずだけど



お互い恋人ができて連絡とらないまま月日は流れ
今年になって久しぶりに再会
「今はつらいことや嫌なことがあっても
なんでもいつか結果論でうまくまとまる日が来る」
熱い話をしたんだ



まあそれで、結婚式は素晴らしかった
わたしの知らないところで、素敵な恋してたんだ!!!
わたしの知らない女の子と恋に落ちてたんだ!!!
みんなああやって、釣った魚に興味があるものなのか


シェリの最後』コレット
あとがき「反抗の物語としての姦通小説が生まれる基盤には、神聖な制度としての結婚というブルジョワ的価値観が存在しなければならない」