『О嬢の物語』ポーリーヌ・レアージュ
性欲や官能に対する認識が変わる


幸せそうな家族を見ていて
「こいつらセックスしてんだな」
という冷めた感情、その根源にあるやつ
女の裸でなにかムニャムニャするのとも別で
女を道具にするというレベルではない洗脳
人間は年がら年じゅう繁殖期で
ほっとくとセックスしまくるから
それをコントロールするために
宗教や政治がうまれたのだーみたいな話もあったし
現代社会じゃもっともっと制限されているし
人間の抑圧された性欲がさまざまな不正や悪徳の根源にあるのでは
それに加えて残虐性みたいなものは
人間に生まれていれば誰でも持って生まれているかもねとおもった



本はほとんどついてけない感じだったけど
たまに笑えて、怖かったけど面白かった
はなからО嬢の感情や思考がまったく理解できぬものの
鞭うちで興奮してどんどん変わっていくО嬢…
とかおもってたら、О嬢はもともとガツガツしてて
ジャクリーヌの妹のナタリーに崇拝されたあたりからが秀逸
「禁止されてなかったらナタリーだって喰ってやるのに」みたいなところ



そしてО嬢っていう名前自体も
名前まで穴かい!って感じがしてきて
本に印刷された活字のОが
すごいエロい象徴に見えてきて面白かった