すっかり涼しくなった!

霧が深い朝

通勤中

たくさんのランナーに遭遇

「そりゃこんな涼しかったら走るよなー

いいなあ、わたしも明日は走るか~」

 

のんきに自転車こいでたら

霧の向こう、見慣れない雰囲気

 

歩道を、寝袋らしきものが占拠

その脇に自転車が止めてあって

手を振っている人がいる

ん、なんだろ

自転車パンクしたのかな??

ありゃ

人が倒れてる!

寝袋だと思ったのは、横たわっている人!

その傍らで手を振っているのはランナー!

 

 

ランナー「すみませーーん!!止まってくださーい!!!」

わたし「な、どうしたんですか?」

ランナー「携帯持ってますか?救急車呼んでもらえますか?!」

ランナー=全身黒づくめ(以下、クロさん)

走ってて、自転車と接触したらしい

自転車に乗っていた人は、倒れ込んで、意識朦朧

わたし「携帯あります!119番ですよね!!」

 

そこへ走ってきたランナー(金沢マラソンのTシャツ、以下、金沢さん)

金沢「どうしました?大丈夫?」

クロ「自分が走ってたら自転車とぶつかって今救急車を呼んでもらってて、、」

クロさんと金沢さんは自転車の人の介抱

頭と手から血を流しているようだ

わたしは救急の電話!

 

連絡が済み

救急車が来るまで待ってようって落ち着いてたら

倒れていた自転車の人、いきなり立ち上がる

頭から血流してるのに

「大丈夫です、大丈夫です」

そのまま自転車に乗りこみ

「仕事に行かなきゃならない」

いやいやいや!

クロ「もうすぐ救急車きますから!!」

金沢「頭を打ってるから、自転車はやめたほうがいい」

わたし「そうですよ!職場に連絡して休んだほうが!」

みんなが止める中

血流したまま、自転車に乗り込み

霧の中去っていく、、、

 

わたし「どうしよう、救急車来るのに」

金沢「救急に電話して、状況説明したほうがいいですね」

クロ「そうですね、すみません、自分かけましょうか?!」

わたし「や、大丈夫ですよ!かけます!」

クロ「困ったらすぐ変わります!」

 

電話したら

どっちにしろ状況確認のため現場に来てくれるそう

 

で、来てくれて、事情を説明

自転車の人について質問

わたし「えーと、50か60歳くらいかなあ」

金沢「いやあ60~70代だと思いますよ、白髪で、、、」

わたし「洋服は、紺色、、だったような」

金沢「自転車は、電動だったよね」

わたし「そうだ!電動だった!」

あんまり情報源にならず、、

 

 

これから現場を確認しに警察がくる

当事者はクロさんだけだから、

他の人は警察到着までいなくても大丈夫

ってことで解散

 

クロさんはずっと

「すみません!すみません!ありがとうございます!!」

って言ってて

ててててて、、、、、

 

 

 

思う所①

きっと、もう涼しくなったし

大会に向けて練習するかー!って張り切って

それか、

霧出てるし、やめとこうかな、、や、頑張って練習しよう!!

って

いずれにせよ、前向きな気持ちを持って

クロさんは早朝から走っていた

それが、自転車とぶつかって、怪我させてしまって

しかも怪我した相手の消息は明らかでない、、、、、

気が気じゃないとおもう

せめて救急車で病院に行ってくれてたら、まだ安心なのに

クロさんが走ることを嫌いになってないといい

どっちにしろ、今までのように清々しい気持ちで走ることは、

しばらくできないんじゃないかと思うと心が痛む

 

 

思う所②

目立つ色!目立つ格好!で走るのがグッドマナー!

相手のためにも!自分を守るためにも!

パッと認識できるアイキャッチ―な色!

クロさんは全身黒だったし、

自転車の人も印象に残らない色だった

お互い相手が見えていなかったんだと思う

視界が悪いとき、夜走るときは特に気を付けよう!!

 

 

思う所③

見ているようでなにも見ていない

自転車の人に関して

まさかそのまま去っていくなんて思わないから

何もかも無頓着に認識していた

自転車の色も覚えていなかった

しかも

みんな、救急車かくるからここにいなければ!って意識が働いて

わたしは自転車だし、2人はランナーなのに

誰も追いかけなかったのが失敗だった

まあ、みんな混乱してたから、今となっては、、って感じだけど

 

 

思う所④

そんなこんなありつつも、日常生活は続いている

なんでこういう奴に不幸が降りかからないのか!

なんで優しい気持ちを持って頑張っている人が悲しみを背負わされるのか!

と、憤りを感じる場面が多々ある

バランス、調和、日頃の行い??

いいも悪いも雪だるま式な気もする

人生は、不思議だ!